新穂高方面に行く予定であったが、まだ寒そうなので雪のない上山田温泉に決めた。場所柄千曲川の平坦なところにある何もない所である。
ただ、近くに杏の花の名所があるらしいが、混雑している所に行きたいと思わず行く予定はなかった。
宿の予約は通常「じゃらん」で行うが一人旅だと極端に宿の数が減り、今回も3軒の宿しかなくそのうちの1軒を選んだ。
予約後分かったことだが今まで泊まった宿より大きく老舗の宿らしい。その名は「ホテルねづみや」
宿に着くと目にしたのが、旅館特有の〇〇様と書かれた黒塗り立て看板。今まで書かれた事がない。
先日の湯河原の時には書いてあったがあれは8人の団体であり、一人旅をしていて書かれたのは初めてである。
職員の接客態度も今までの宿の中でも最もよく、大きな宿を毛嫌いしていた私、考えを替えることにした。食事も料理の数が多く美味しかった。
朝食は宴会場であるが大きなテーブルに各部屋ごとに出され、テーブルとテーブルの間隔も広く取ってあるので、他の客との気兼ねなく食べれて何の欠点もない宿であった。
更に、自動車が出るまで見送ってくれた宿など今までになく有り難たさを感じた。