2007年の大河ドラマが「風林火山」。ロケ地が北杜市に決まり、この経済波及効果が300億円から500億円あり、その3分の1程度期待が持てるということで、北杜市は多額の負債がある中で観光の目玉として「風林火山館」を建設したらしい。
本当に経済波及効果があるのだろうか。この様な事を「とらぬ狸の皮算用」と言うのではないだろうか。でも、結果は開けてみないとわからない。
本来、NHKが負担するべきセットが、多額債務を抱えた北杜市が行うとは納得いかないが結果はどうなるか見届けたい。
1億5000万円、住民一人当たり3千円の負担だという。「NHK、お主もなかなか、悪じゃのう!」「ウフフフ−−」というわけで、住民として税金の使い道を一度見ておきたいと思って出かけた。
今年の春から秋にかけての観光客は少しは増えるだろう。しかし、冬になればもう忘れ去られ、次の大河ドラマの方に風の如く去っていくだろう。
経済波及効果は北杜市ではなく、甲府市、韮崎市、隣県の諏訪市かもしれない。後に残った施設の維持費なども計算にいれているのか不明である。
風林火山の主役は、武田信玄ではなく山本勘助だということも忘れていないだろうか。建物を使ったロケの回数も極端に少ないはずだと思うのだが。
この結果は2年も経てば分かる。その後に控えているのは、市長選挙や、市会議員選挙、観光客が増えるか否かで政治判断が的確かどうか市民は判断するだろう。
この予算案に反対発言は41人の議員中1人であった。起立多数で成立したが、起立しなかった人は何人いたかは分からない。風林火山館の2年後の結果を見守りたい。
勿論私は反対である。この様な事業に金を使うより債務の返済に充てるべきだと思う。債務の金利が上昇したら住民の暮らしは一層悪くなるだろう。
行政は目先のことより長期的視野にたって行動しなければならない。合併前より暮らしが悪くなっても市民はじっと耐えているのに。

その後、トイレを造ったりして数千万の追加工事、入場者は予定していたよりも多いと言うが、どのような施設でも初年度は観光客が来るものである。
他の施設が管理制度に移行している中での建設なので正確な決算を発表してもらいたいものである。

風林火山館(山梨県)-2007年3月12日撮影-

壁紙等は---キラキラ素材の館より




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