老人と通販 (ブログと同じ文です)

若い時の趣味の一つがハイキングなどで、自然に憧れて30数年前にこの土地を購入し、毎年会社に長期休暇させてもらい少しずつ小屋を増築していった。
そして、20年前に仕事を引退し、念願の自然の中での生活、希望に燃えていた気持ちも段々と燃え尽き、医療難民や買物難民になるとは思っても見なかった。

自動車に乗っていた頃は韮崎まで買物に行けたので、それほど不便とは思わなかったが、昨年から自転車での生活が始まり往復40キロある韮崎までは度々自転車で買物に出かけることは出来ません。
また、バス亭まで歩いて往復1時間半もかかり、一日3−4本あるが通勤や通学の時間帯にあり、利用したい時間帯には殆どないのが現状です。
今のところ食料品は往復約14キロ離れた須玉にスーパーがあり、困ることはなく、買物時間を入れても2時間程度で戻ることが出来ます。
ただ、昨年は心臓発作も起きなかったので、脚力をつけるため頻繁に買物に出かけていましたが、今年2月心臓発作が起き、不整脈が続いて今の医療機関では治療は無理だと言われています。
そのようななか自転車での買物は大変辛いので、出かける回数も昨年の半分以下になってしまいました。来年は自転車さえ乗れなくなってしまうかもしれません。

昔なら大変な事態が起ったことでしょうが、今は通販と言うものがあり買物難民もいくらかは救われています。
写真は近頃送られてきたカタログですが、例えば男性用の衣類等は殆ど載っていなく、98%位は女性用のものばかりです。と言ってもカタログによって買物をするわけではありません。
ネットを開くと僅かばかりの男性用の衣料品もあります。なんて書くと爺丸出しな書き方ですね。今風に書けば「メンズファッション」。
男性のものが少ないのは買う人が少ないのか、カタログに載っていないので買う人が少ないのかは分かりませんが、少ない品数には驚きます。
食品以外は通販で買うことにしています。食品に入る米も先日買ってみましたら2日程度で届きました。本も、わざわざ韮崎に買いに行くこともなく、その単価で家まで届くの助かります。

昨年までは通販は殆ど代金引換で行っていましたが、代引き手数料も馬鹿になりません。取引のある銀行以外の金融機関からの誘いもありカードを作り、今はそれを利用しています。
カード利用にあたっては、カード地獄に陥らないためにも、金融機関残金が買物した金額以上にあることと、一括払いで購入すること、通販のみで使用して一般商店では使わないことや酒を通販で買うことは禁じています。
また、カード事故を防ぐため、買う会社はニッセン、千趣会、スクロール、ヒラキなどの上場会社とAmazonやジャパネットたかた等の知名度のあるところだけにしています。

近頃では生鮮食料も通販で買えるということで調べてみましたら、全て配達地域は都会でした。店が立ち並ぶ都会に配達区域があり、店の無い田舎には配達出来ないのが現状のようです。

都会から来て不便な田舎で一人暮らしをするのは大変なことです。歳をとったら田舎でのんびり過ごそうなど甘い考えは起こさない方が良いですよ。
田舎で一人暮らしの人は沢山いますと反論する方もいますが、地元で育った人は、周りに親戚などが沢山いますので困るはずはありません。

新雑記帳・2012年8月14日にアップ   北杜市(キウチマサオ)

inserted by FC2 system